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知事のメッセージ

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年1月4日更新

福岡県知事 小川 洋

 新年あけましておめでとうございます。

 福岡県は、一昨年、昨年と2年連続で豪雨災害に見舞われました。県では、それぞれの被災地の復旧・復興に、全力で取り組んできました。

 経済に目を転じると、わが国の経済が緩やかに回復している中にあって、本県は、それよりもさらに先を進み、景気は緩やかに拡大しています。雇用も、有効求人倍率は1.56倍と最高水準で推移し、就業者数もこの1年間で47,000人増えました。福岡県は大変元気です。

 そうした中、10月、県議会をはじめ皆様とともに積み重ねてきた努力が実を結び、「在福岡タイ王国総領事館」が開設されました。11月には、KOUGEI EXPO(伝統的工芸品月間国民会議全国大会)を30年ぶりに本県で開催し、日本の伝統文化や工芸品の魅力を国内外に発信するとともに、被災地の復興ぶりもご覧いただくことができました。また、首都圏で福岡県の食や物産などのさまざまな魅力を発信するため、東京に本県初となるアンテナレストラン「福扇華(ふくおか)」をオープンしました。そして、福岡ソフトバンクホークスの2年連続日本一もありました。

 4月30日、天皇陛下が御退位され、皇位の継承が行われます。歴史の大きな転換点を迎えようとしています。

 今年は、まず何より、被災地の復旧・復興を加速させます。そして、各地域で雇用を増やし、元気な福岡県をより一層元気にし、一方で、色々な問題を抱えておられる方々に寄り添う、温かみのある行政に力を入れていきます。

 第一に、地域経済の活性化と魅力ある雇用の創出です。

 本県の雇用の約8割を担い、県経済の発展と活力の原動力である中小企業を振興するため、それぞれの企業の成長段階と事業環境に応じたきめ細かな支援を行うとともに、事業承継にしっかり取り組んでまいります。

 また、引き続き、自動車、水素エネルギー、バイオ、ロボット、IoTなど先端成長産業を育成します。

 昨年、国から全国7つの特区の中で最も高く評価された「グリーンアジア国際戦略総合特区」は、すでに設備投資額2,000億円を突破し、約1,500人の新たな雇用が生まれています。引き続き、一つでも多くの事業化を実現します。

 農林水産業では、14年連続販売単価日本一の「あまおう」、昨年度、出荷羽数九州一となった「はかた地どり」など農林水産物の一層のブランド化をはじめ、輸出の促進、担い手の確保にさらに力を入れてまいります。

 第二に、若い世代の夢と希望をかなえる社会の実現です。

 「出会い応援団体」、「子育て応援宣言企業」の登録拡大など、出会い、結婚、出産、育児、就職・仕事など、若者のライフステージに応じたきめ細かな支援策を総合的に切れ目なく講じていきます。

 また、すべての子どもたちが夢と希望を持って成長していけるよう、引き続き、全庁挙げて、地域を巻き込みながら、子どもの貧困対策に取り組んでまいります。

 第三に、安全・安心、災害に強い福岡県づくりです。

 まずは、県内被災地の一日も早い復旧・復興に全力を挙げるとともに、県外の被災地に対してもできる限り支援してまいります。そして、災害の経験と教訓を生かした防災対策の充実強化、近年頻発する自然災害を踏まえた緊急輸送道路、河川、砂防施設の整備など、「災害に強い福岡県」をつくっていきます。

 暴力団対策、飲酒運転や性犯罪の撲滅、ニセ電話詐欺被害の防止に取り組むとともに、今夏に備えた学校におけるエアコンの設置、通学路沿いにある危険なブロック塀の撤去など、暮らしの安全・安心の確保にも努めます。

 第四に、誰もが活躍できる社会の実現です。

 女性の感性や発想、高齢者の知識と経験を最大限に生かすため、女性が活躍できる環境の整備を進めるとともに、70歳現役社会づくりを推進し、九州・山口、さらには全国へと広げてまいります。

 障がいのある人の自立と社会参加を促進し、障がいのある人もない人も住み慣れた地域で安心して暮らせる共生社会の実現を目指します。

 生涯にわたり長く元気に暮らしていくためには、「健康寿命」を延ばしていくことが重要です。医療、介護の充実と併せ、県民一人一人が改めて自分の健康について考え、自らその維持、増進に取り組んでいく「ふくおか健康づくり県民運動」を具体的かつ着実に進めていきます。

 これから、本県では、国際イベントが目白押しです。4月には、世界フィギュアスケート国別対抗戦、3年連続となるワールドラグビー女子セブンズシリーズ北九州大会、6月には、「G20福岡財務大臣・中央銀行総裁会議」がそれぞれ開催されます。そして、9月から、アジア初のラグビーワールドカップが開催され、3試合が博多の森球技場で行われます。世界ランキング2位のアイルランド、9位のフランスなどによる熱戦が繰り広げられます。万全の準備をし、大会を成功に導きます。

 これらを契機として、国内外から多くの観光客を誘致し、県内各地、そして九州への周遊を図るため、空港、港湾の整備など玄関口の利便性の向上と安心して観光してもらうための受入環境の整備を進めていきます。そして、市町村、ひいては県全体の観光の魅力を底上げし、本県の観光における競争力を高めてまいります。

 そして、来年は、いよいよ東京オリンピック・パラリンピックです。これまでの積極的な活動により誘致した海外チームのキャンプ数は全国有数です。福岡県のスポーツを支え、振興することによって、スポーツを元気にし、そして、そのスポーツの力で県と県民生活をより元気にする「スポーツ立県福岡」、その実現に向けた取組みをさらに進めます。

 このようにして、福岡県を「日本海側の、かつ、アジアを向いた一大拠点」として成長させ、九州をけん引し、わが国のバランスの取れた発展に貢献してまいります。

 新年が県民の皆様にとって、素晴らしい一年となりますよう心からお祈りいたします。

福岡県知事  小川 洋